がんばれ!ゆりかいぞく~ゆり組(5歳児)発表会から~

絵本が大好きなゆり組(5歳児)の子どもたちは「ダンプえんちょうやっつけた」の絵本を見て海賊ごっこが始まりました。そんなクラスの日常から発表会に向けて創作劇を子どもたちと話し合い、絵本のあらすじも子どもたちが紹介しました。

普段からいろいろなことを子どもたちと話し合うなかで自分の気持ちを伝えたり、相手の想いを知り、考えたり、折り合いをつけたり・・・と葛藤も経験しながら成長している様子を伝えたい想いから実際の子どもたちの話し合いの様子や言葉を取り入れました。

発表する曲を決める過程では歌いたい歌を子どもたちの話し合いで決めることができましたが、やりたいことをやるだけではなく、相手の気持ちへの気づきに繋げたい想いから「聞いている人はどんな気持ちになるのかな?」と子どもたちに問いかけました。再度話し合いを始めた子どもたちは「やりたいことをやる」だけではなく、「聞いている人の気持ち」を考え始め、子どもたちから「もう1回、考えよう」「みんなが知っていて、楽しく歌える曲を考えよう」と話し合い、発表会で歌う曲が決まりました。

内容が決まるまでに話し合いを重ねた子どもたちですが、決まってからは小道具づくりなど目的意識を持って取り組む頼もしい様子が見られていました。

緊張してセリフが言えない友だちの側にそっと行き「一緒に言おう」と誘う姿や、セリフが言えた時に拍手したり、出番前に子ども同士でタイミングを確認しあったり、仲間の苦手な部分を助け合う様子が頼もしい発表になりました。

5歳児では子ども同士でやりたいことを話し合うなかで意見の違いでぶつかることも経験し、何度も話し合いを重ねてきたことで子どもたち自身で気づくことや相手のやり方を知ろうとしたりしながら仲間と協力して取り組むようになってきました。

今回の発表会の取り組みを通して「やりたいこと、考えたことを実現するために仲間と協力して工夫する力」が育まれている様子がより感じられたことを嬉しく思います。これからも友だちと一緒に楽しみながら就学に向けての取り組みも行っていきたいと思います。