手倉田アート2022共同作品、完成!!

●手倉田アート活動の取り組み

当園は手倉田保育所(1975年設立)を2019年に社会福祉法人くじらが引き継ぎ、民営化した保育園です。

45年間の先人の想い、園を巣立った子どもたちや大人の想い出が詰まった歴史ある建物と共に「手倉田保育所が歩んだ歴史や沢山の想い出をくじらが紡いでいこう」と、どんなことが子どもたちと出来るだろうかと考えました。

歴史ある建物ゆえにいろいろなところに歴史の痕跡が見受けられるのは「建物の味」でもあり、いい具合に凸凹している壁は巨大キャンバスに見立てられるのでは・・・。「手倉田くじら保育園みんなの想いをおもいっきりぶつけよう!」と5歳児親子による手倉田アート活動が始まりました。

●2022年のテーマ「宇宙」

アート活動3年目、今年の5歳児は昨年度から「5歳児になったら・・・」とアート活動について話し合いを始め、絵本「わんぱくだんのはしれいちばんぼし」から宇宙への興味が芽生えたことから「宇宙」にテーマが決定しました。

4月から保育室の壁塗りから始まり、球体の惑星づくり、ブラックホールやロケットづくり・・・と「やりたいこと」を次々に考える子どもたちの思いから天文台やSL見学にも出かけました。

子どもたちの盛り上がりから今年はホール全体を使ってアート活動を行い、理事長に参加していただき完成披露の除幕式を行いました。

●手倉田アート2022活動を通しての気づき

当園では活動に取り組むにあたり、子どもたちと話し合うことを大切にしています。話し合いを行う中では思いの行き違いからぶつかることもありました。その中で「自分の考えを伝えること」「相手に伝えるためにはどうしたらよいか」を考える機会になりました。また、相手の考えを理解するために相手の話を聞こうとする姿、相手のやり方を理解して一緒にやってみたりと協力する姿も見られるようになりました。

長期に渡っての活動を通して、目的を持って活動に取り組む子どもたちはとても生き生きとした表情が見られ、生活面でも目的意識を持って取り組む姿に頼もしい成長が感じられました。

仕掛け公開日、平日の午後ではありましたが参加いただいた保護者の方から「子どもたちが喜ぶ姿が見られてよかった」「誘ってもらってよかった」「大人も楽しかった」などの声や、お迎え時に見ていただいた保護者の方々からも完成を喜ぶ声や「感動しました」と声をかけていただきました。

●手倉田アート活動への想い

当園では「子どもたち一人一人が安心して生活すること」「安心して自分の思いを表現すること」を大切にしています。子どもたち自身が大事にされていること、ありのままでよいことを実感し、生活するなかで安心して自分の思いを表現しながら「やりたいことを考える力」「やりたいことを実現する力」を育んでいきたいと考えています。

5歳児の活動を通して、4歳児も子どもたち自身でやりたいことを考える活動が増えてきています。

2歳児、3歳児もやりたいことを思いきり楽しみ、自分の思いをのびのびと表現する様子が伺えています。

0歳児、1歳児も安心して思い思いに表現してくれる様子を丁寧に受け止めていくなかで、子どもたちのペースで表現することが増えている様子に日々の成長を感じ、とても嬉しく思います。

これからも日々の活動を通して「やりたいことを考える力」「実現するために行動する力」を大切にしていきたいと思います。