手倉田保育所からのバトン~当時の1歳児が卒園を迎えました~

手倉田保育所から民営化し、手倉田くじら保育園初めての卒園式を行った令和2年3月はコロナ禍の始まりの時期でもありました。

本来ならば手倉田保育所時代に子どもたちの育ちを見守り続けてくださった職員の皆様に共に卒園児の巣立ちをお祝いしていただきたい想いがありましたが、コロナ禍ゆえに叶わず、規模を縮小しても「式の実施」を第一とした第1回卒園式でした。

あれから3年が経ち、マスク着用は「個人の判断が基本」となった令和5年3月、手倉田保育所で1歳児だった子どもたちが卒園を迎えました。

1歳児クラスは日毎に行動範囲が広がり、興味関心を存分に探索することが楽しい時期で、朝に出来なかったことも午後に出来るようになっていたり・・・と成長著しい時期でもあります。想いがどんどん溢れてくるけれど、言葉で思うように伝えられなかったり、伝わらない思いから甘えが強くなったり・・・と子どもも大人も全身で思いを受け止めることに全力を注ぐ時期に一緒に過ごした日々はかけがえのないものです。(どの年齢でもそうなのですが)

卒園式に向けて取り組む5歳児の姿を見ながら、沢山お世話になった先生方に成長した姿を見ていただきたい思いが強くなり、当時の先生方が現在所属されている保育所の所長先生に「卒園式の総練習にいらしていただけないか」と相談したところ、ふたつ返事で快諾いただき、来園していただきました。

総練習当日、子どもたちに「みんなが小さい時に沢山、抱っこしたり、お世話してもらった先生方だよ」と紹介すると、恥ずかしがりながらも本番に向けての期待が高まり、張り切って取り組む様子が見られました。

来園された先生方から「子どもたちの成長した姿に感激した」と温かい言葉をいただき、胸がいっぱいになっていたところに、普段は恥ずかしがりのTくんがやってきて「S先生、バイバイ」と挨拶する姿を見て、バトンが繋がっていると感じ、とても嬉しい日になりました。

明日の卒園式も沢山の方々の想いに感謝し、子どもたちの巣立ちをお祝いしたいと思います。